昨年の暮れから、クライアントのWeb広告にP-MAXを使っています。

P-MAXに気付いたのは昨年始めでしたが、「ターゲットの指定が細かくできない」という説明があった(ような気がする)ので、クライアントの商材では合わないだろうと思い使っていませんでしたが、広告代理店の提案で使うことになったんです。

そして、P-MAXでの広告配信が始まって3か月目。結構すごい勢いでコンバージョンが取れるようになってきています。

今回の記事では、実際の広告運用の経験を踏まえながら、P-MAXの特徴と注意点を整理していきます。

P-MAXを理解するために、まずは配信面の整理から

Google広告には、主に次のような配信面があります(※「配信面」とは、広告が表示される場所のことです)。

・検索広告(リスティング広告)
・YouTube広告(動画広告)
・Googleディスプレイネットワーク(GDN)
・Discover/Gmail/マップ など

従来は、これらを個別で設定し、それぞれ別々に運用していました。

デマンドジェネレーションとP-MAXの違い

少し前に登場した「デマンドジェネレーション広告(旧Discovery広告)」は、YouTubeのインフィード、Discover、Gmailなどに広告を出す仕組みです。

一方、P-MAXは、検索・YouTube・ディスプレイ・Discover・Gmail・マップなど、Googleが持つほぼすべての配信面を横断的に使う広告タイプです。

どこに出すかを人が決めるのではなく、「成果が出そうな場所」にAIが自動で配信するようです。

P-MAXの本質は「AIによる成果最適化」

P-MAX最大の特徴は、広告配信の最適化をAIが担う点です。

広告が表示される
→  クリックされる
→ ページに遷移する
→ コンバージョン(購入や資料ダウンロードなど)に至る

この一連の流れをシステムがすべて把握し、「どんな人が成果につながりやすいか」を学習していきます。

学習が進むほど、成果につながりやすいユーザーに配信が寄っていく仕組みです。

ターゲットが細かく指定できないという現実

P-MAXでは、従来のように年齢や性別、細かな興味関心を厳密にコントロールすることはできません。

ただし、
・既存顧客データ
・過去の検索語句
・オーディエンスシグナル

といった情報を「ヒント」として与えることは可能みたいです。

完全に無差別というわけではなく、AI主導で方向性を決めていく広告と考えるのが正確のようですね。

コンバージョンのボリュームが必要

P-MAXはAIがコンバージョンしてくれやすい人を探します。

そのためにはたくさんのコンバージョンに至った人たちのデータが必要になります。

なので、狭い地域をターゲットとしていたり、広告予算が少額の広告としてはP-MAXは向かないかもしれませんね。

実際に運用してみた結果

資料ダウンロードを目的にP-MAXで広告を出していますが、開始直後は大きな変化は見られませんでしたが、約3か月ほど経過した先週あたりから、1日あたり複数件のダウンロードが安定して発生するようになっています。

ニッチな商材でデータが集まりにくいのでは?と危惧していたんですが、学習が進むことで精度が明らかに向上した実感があります。

学習期間をどう捉えるかが成否を分ける

P-MAXを含むAI広告は、短期判断には向かないかもしれませんね。

配信量や予算によって学習速度は変わると思いますが、一定期間は「育てる前提」で見る必要があります。

この特性を理解せずに使うと、効果が出ないうちに「全然ダメじゃん!」と思って、広告を止めちゃう結果になるかも。

Meta広告のAdvantage+との共通点

Meta広告(Facebook・Instagram)のAdvantage+も、AIがターゲット選定を主導する広告仕組みです。

設計思想はP-MAXと非常に近く、近年の広告プラットフォーム全体が「人が細かく指定する時代」から「AIに任せる時代」へ移行している感じですね。

Advantage+は別のクライアントの広告で使っていますが、これも結構いい感じがしています。

そのクライアントに関しては、Advantage+を設定するまではコンバージョンに至る率がかなり低かったんですが、Advantage+を設定してすぐにコンバージョンが出てました。たまたまでしょうか?その要因は検証できていませんが、コンバージョンが出るようになったのは事実です。

まとめ

P-MAXは万能ではありませんが、条件が合えば非常に強力な広告手法になりえますね。

重要なのは、
・商材の特性
・目的(CV)
・学習期間を許容できるか

これらを理解したうえで使うこと。

仕組みを知った上で試すなら、十分に検討する価値のある広告手法だと言えるでしょう。

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