現代は、誰でも簡単に情報発信ができる時代です。SNSやブログ、動画を使えば、個人でも何千人、何万人という人に向けて、自分の考えや想いを届けることができます。これは非常に便利で、可能性のある時代です。一方で、同時に大きな問題も生まれました。それは、何を言っても信用されにくくなったという現実です。

フェイクニュースや誇張された投稿、広告色の強い発信が増えたことで、多くの人はネット上の情報をまず疑って見るようになっています。特に、ビジネス目的の発信は、「それ、本当なのか」「売りたいだけじゃないのか」という目で見られるのが当たり前になりました。では、このような時代に、どうすれば自分の商品やサービスを信用してもらえるのでしょうか。

自分が語っても信用されない理由

商品やサービスを提供している本人が、「この商品はすごいです」「本当におすすめです」とどれだけ伝えても、初めて見る人にとっては、どうしてもポジショントークに見えてしまいます。

売っている本人が言っている以上、「そりゃそう言うよね」で終わってしまうのです。

これは発信力や熱意の問題ではありません。立場の問題です。だからこそ重要になるのが、第三者の声です。

信用を生む3つの「第三者の声」

第三者の声の中でも、特に効果が高いものは、大きく分けて次の3つです。

  • ① お客様の声(レビュー・体験談)
  • ② 著名人・専門家・公的機関の言及
  • ③ マスメディアでの掲載・紹介

これらに共通しているのは、売っている本人ではない誰かが、その商品やサービスについて語っているという点です。人は、自分で「いい」と言われるよりも、同じ立場の人や、信頼できそうな第三者の言葉のほうを、無意識に信用します。

特に、初めて商品やサービスに触れる段階では、判断材料になるのは内容そのものよりも次の点です。

  • 誰が言っているのか
  • 他にもそう感じている人がいるのか

この3つは、信用を後押しする力の強さや取り組みやすさがそれぞれ異なりますが、うまく組み合わせることで、発信全体の信頼度を大きく高めることができます。

① お客様の声(レビュー・体験談)

もっとも取り組みやすく、効果も高いのが「お客様の声」です。実際に商品やサービスを使った人の体験談は、これから検討する人にとって、非常に強い判断材料になります。売り手の説明ではなく、同じような悩みを持っていた人がどう変わったのかが伝わることで、読み手は自分ごととしてイメージしやすくなります。

特別な演出や専門的な言葉は必要ありません。むしろ、率直でリアルな言葉のほうが説得力は高まります。だからこそ、お客様の声はキャンペーン前に慌てて集めるものではなく、普段の業務の中で継続的に集めておくことが重要です。

② 著名人・専門家・公的機関の言及

次に効果が高いのが、著名人や専門家、公的機関による言及です。次のような情報は、強い社会的証明として機能します。

  • 専門家が評価している
  • 有名な人が語っている
  • 公的なデータが裏付けている

多くの人が信頼しているなら、自分も安心できそうだという心理が働くからです。特に、その分野で影響力を持つ人の言葉は強力です。その人の発言を疑わずに受け取る層が、すでに存在しているためです。ただし、この方法は人脈や条件が必要になることもあり、お客様の声に比べるとややハードルは高くなります。

③ マスメディアでの掲載・紹介

テレビ、新聞、ラジオといったマスメディアの影響力は、今でも非常に大きいです。次のような事実は、それだけで強い信用の裏付けになります。

  • テレビで紹介された
  • 新聞に掲載された
  • ラジオ番組で取り上げられた

ハードルが高いイメージを持たれがちですが、実は工夫次第で、広告費をかけずに掲載されるケースもあります。思っているほど、現実離れした話ではありません。

まず取り組むべきは「お客様の声」

3つの中で、もっとも取り組みやすく、すぐに始められるのは、間違いなく「お客様の声」です。ポイントは、アンケートで終わらせないことです。アンケートだけだと、どうしても一言二言で終わってしまいます。それよりも、本当に満足してくれているお客様にインタビューする方が、圧倒的に情報量が増えます。

インタビューでは、次のような点を聞いておくと効果的です。

  • 良かった点
  • 最初に不安だったこと
  • 使ってみて意外だったこと
  • 正直に感じた改善点

こうしたリアルな話を聞き出し、記録として残しておくことが重要です。その際、宣伝や掲載に使う可能性があることは、必ず事前に伝え、許可を得ておきましょう。

お客様の声の「見せ方」を考える

お客様の声については、次の2つを両方行うことをおすすめします。

  • お客様の声専用ページを作る
  • 商品・サービスページ内に掲載する

専用ページはいらないという意見もありますが、実際にはレビューを探しにサイトを訪れる人も一定数います。一方で、商品ページを見ている流れで、そのままお客様の声が目に入るのが理想なのも事実です。だからこそ、どちらか一方ではなく、両方用意しておくことで取りこぼしを防ぐことができます。

また、掲載する声についても工夫が必要です。

  • すべて同じ内容にしない
  • ただし、強調したいポイントはあえて重複させる

多くの人が同じ点を評価しているという事実は、それ自体が強い説得材料になります。

信用されない時代に、信用をつくるということ

今の時代、自分からの発信だけで信用を得るのは簡単ではありません。だからこそ、次のような要素を自分の発信に必ず添えることが重要です。

  • お客様の声
  • 第三者の評価
  • 社会的な裏付け

第三者の声は、一度集めれば資産になります。ホームページ、LP、広告、資料など、あらゆる場面で活用できます。信用されにくい時代だからこそ、「誰が言っているのか」に、これまで以上に意識を向けてみてください。それが、マーケティングの成果を大きく変える第一歩になります。

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