新規客用 vs 既存客用LPは違う｜新規客は読まない！

集客活動において、多くの人が見落としがちな重要なポイントがあります。それは、新規顧客と既存顧客では、全く異なるアプローチが必要だということです。今回は、特に新規集客に焦点を当て、効果的なランディングページの作り方について解説します。

新規顧客と既存顧客の違いを理解する

集客には大きく分けて2つのタイプがあります。一つは新規顧客の集客、もう一つは既存顧客の集客です。

新規顧客とは、あなたやあなたが販売している商品やサービスのことを全く知らない人たちです。彼らはあなたのことを信用していませんし、例えばセミナーの案内をかけても、すぐには参加してくれません。来てくれる確率は非常に低く、よほど魅力的なことを言わない限り、なかなか反応してもらえないのが現実です。

一方、ここでいう既存顧客とは、あなたが直接連絡できる人たちのことを言います。「連絡できる」ということはメールアドレスや住所などの連絡先をもらった人たちのことです。例えば、あなたの商品やサービスを一度でも使ったことがある人、メルマガを購読している人などが該当します。これらの人たちは、最初にコンタクトを取った時点で、あなたの商品やサービスに多少なりとも興味を持っているはずです。

どちらに販売しやすいか？

あなたの商品・サービスを全く知らない人に売るのと、既にそれらを使って良さを知っている人に売るのとでは、明らかに後者の方が買ってくれやすいし、売りやすいですよね？

なのに、多くのビジネスは新規顧客の集客に力を入れて、既存顧客への集客を怠っている場合が多いように思います。「既存顧客は既に商品の良さを知っているから、また買ってくれるだろう」と考えて、お客さんから注文が入ってくるのを待っている「受身のビジネス」です。

売上を上げて経営を安定させるには既存顧客を大切にして、既存顧客の集客に力を入れるべきなのですが、そうしていないビジネスがほとんどですね。

とは言いつつも、新規顧客の集客が重要ではないということではありません。

新規集客の重要性とその仕組み

既存顧客が重要だからといって、新規集客を怠ってはいけません。なぜなら、既存顧客は新規顧客を獲得し続けなければ積み上がっていかないからです。

新規顧客を見込み客に変えるためには、具体的には連絡先をもらう必要があります。メールアドレスを取得できれば、メルマガを配信したり、住所がわかれば案内状を送ったりすることで、販売につながる可能性が高まります。

しかし、新規顧客は簡単にはメールアドレスを教えてくれません。「メールアドレスを教えてください」と言っても、普通は断られますよね。

では、どうやったらメールアドレスや連絡先をもらえるのか？

Webマーケティングでは以下の2つが必要になります。

• リードマグネット
• オプトインLP

リードマグネット

『リードマグネット』とは、メールアドレスをもらう代わりに顧客に提供するプレゼントです。

新規顧客が「欲しい！」と思うようなリードマグネットを用意すれば、新規顧客は「これがもらえるんだったらメールアドレス入れてもいいな」と思ってメールアドレスの入力欄に入力して送信ボタンまで押してくれます。

オプトインLP

そうしてもらうためには、リードマグネットの情報とメールアドレスを入力して送信するための専用のランディングページ（LP）を作成する必要があります。特にこの種のLPのことを「オプトインLP」と呼んでいます。

専門用語で書かれると難しく聞こえるかもしれませんが、要はWebページのことです。ウェブ上で見ることができるページとして作れば、あなたの既存のサイトの1ページとして作ってもいいし、アメブロなどでブログをやっているのであれば投稿の1つとして用意するのもありです（※効果の高いLPにするには専用のサイトでそれ相応の作り方が必要ですが、LPが無いよりは、ブログの1投稿をLP代わりにする方がまだマシです！）。

オプトインLPの特徴

ここで重要なのは、新規集客用のランディングページは、オプトインLPは中身が異なるということです。

※いろいろな考え方があるのでこれが100%正解かというとそうではありませんが、新規顧客獲得の手段の一つにしていただければと思います。

一般的にランディングページというと、長いページで詳細な説明がびっしりと書かれているイメージがあるかもしれません。しかし、新規集客の場合は、あまり内容がなくても大丈夫です。

シンプルな方が良い理由

• 読むのが面倒: 最近の人たちは長い文章を読むのを面倒がる傾向があります。
• 目的の明確化: 目的はメールアドレスを獲得することです。メールアドレスが取得できれば十分なのです。
• プレゼントが目当て: 訪問者はそのプレゼントが欲しくてランディングページに来ているので、細かい説明は必要ありません。
• 信頼関係の欠如: 新規顧客は最初からあなたのことを疑ってかかっているため、長い説明文を読んでも伝わりにくいのです。

効果的なオプトインLPの作り方

新規集客用のランディングページは、以下のポイントを押さえて作成しましょう：

1. シンプルさを重視

ごちゃごちゃと詳細を書くのではなく、必要最小限の文字数で構成します。むしろシンプルな方が反応が良くなります。

2. お客様のベネフィットを明確に

シンプルといっても、ちゃんと的を得たことを書く必要があります。リードマグネットをもらえることで何がどう解決できるのか？解決したらどうなるのか？など、訪問者が「欲しい」と思える内容を簡潔に伝えましょう。

3. 魅力的な画像の配置

文字だけでなく、欲しくなるような魅力的な画像も重要な要素です。視覚的にアピールすることで、より効果的になります。

4. 軽やかな作り

販売用の長いランディングページのイメージは捨てて、さらっと軽く作ることを心がけましょう。重厚な作りにすると、かえって離脱されてしまいます。

自動集客システムの構築

魅力的なリードマグネットとオプトインLPさえできあがれば、あとは集客のためにSNSや広告で発信するだけです。それらを見た人がオプトインLPに入ってきて、あなたが知らない間に勝手に登録が入ってくるという状況を作ることができます。

特にWeb広告を利用すると、SNSの投稿よりもはるかに多くのメールアドレスを集めることができるようになります。少しお金はかかりますが、あなたがSNSに投稿する労力を考えるとはるかに効率よく集客できるので、Web広告の活用はおススメです！

これがリードマグネットを使った新規集客の仕組みです。一度この仕組みを構築してしまえば、継続的に新規顧客を獲得し続けることができるようになります。

まとめ

新規集客を成功させるためには、新規顧客と既存顧客の違いを理解し、それぞれに適したアプローチを取ることが重要です。特に新規集客用のランディングページ（オプトインLP）は、シンプルかつ魅力的に作ることがポイントです。

長々とした説明よりも、プレゼントの魅力を端的に伝え、メールアドレスの登録を促す。この基本を押さえることで、効果的な新規集客が可能になります。

ビジネスの成長には継続的な新規顧客の獲得が不可欠です。今回紹介した手法を参考に、あなたも効果的な新規集客システムを構築してみてください。