最近、ホームページやWEB広告のデータの集計と解析作業をやる機会が増えています。

日々の仕事を通じて、データの重要性を改めて感じています。

データを見ることで、何がうまくいっているのか、何が足りないのかが明確になり、それがビジネスの成長に直結しています。

データを見ることの重要性を、皆さんにも共有したいと思います。

以前にクライアントに相談された事例

数年前にあるクライアントからこんな相談を受けました。

ホームページにお客さんを集客できるように、ある有料リンク広告を契約しているんだけど、ほとんどそこからお客さんは来ていないみたいだから解約しようと思っている…と。

その相談を受けて、私はGoogle Analytics(アナリティクス)を使って、その広告の効果を詳細に分析しました。

結果…

肌感覚とは違う結果

その流入元(有料リンク)からクライアントのホームページを見に来ているお客さんの数が、他の流入元も合わせた訪問者全体の約20%を占めていることが判明したんです!

その有料リンクを解約すると、そこからのお客さんがまるまる入ってこなくなる…

この事実をお伝えしたときに、クライアントはうなりました。

マジ?!どうしよう?

どう判断すべきか?

困った理由は2つ。

  1. 経費を削減したかった
  2. 集客数は欲しい

データから明らかになったのは、その有料リンクが流入全体数の2割も締めているということ。

経営判断としてはいくつかあると思います。

  1. 経費削減のために解約する
  2. 集客数をキープしたいから契約を継続する
  3. 別の広告リンクサービスやWEB広告に予算をシフトする

結局、このクライアントは2を選択肢ました。

その選択は次のことも考慮に入れたからでした。

ホームページを見た客はホームページから来るとは限らない

ウェブから集客しようと思う余り、ホームページのお問合せフォームからの問い合わせやネットショップからの注文ばかりを待っている経営者がいますが、お客さんはそこからしか問い合わせや注文をしないのでしょうか?そうとも限りません。

宣伝の効果はどこに波及するか予想がつきません。

例えば、ホームページを見つけても、問い合わせフォームからではなく、直接電話してくる人もいますよね。

また、見つけた本人ではなく、その人が「こんなサイト見つけたよ!」と別の人に伝え、その別の人が直接来店してくるかもしれません。

これら全ての例は間接的に集客できたことを意味しています。

このクライアントは、以前にそういう間接的な来客の経験があったので、有料リンクの継続するという判断になりました。

今となっては検証できませんが、解約していたらどうなっていたんでしょうね~?

データに基づいた判断が重要

肌感覚では、時に正しい判断ができないことがあります。

データは事実を提供します。

また、

データは今の状態を表しています。

現状を正確に把握し、必要な改善を行うためには、データに基づいた判断が不可欠です。

データを見ることで、現状の正確な把握が可能になり、適切な対策と戦略を練ることができます。

ホームページのアクセス解析ツールGoogle Analytics

Google Analyticsは、Googleが提供する無料で使えるホームページのアクセスデータを収集するサービスです。

無料で使えるツールにしてはかなり高度なことことができるものになっていて、ウェブマーケティングをする人にとっては必須のツールです。

そのGoogle Analyticsではあなたのホームページの下のようなデータの収集ができます。

  • 訪問者数
  • 初めて訪問した人の数
  • ページが見られた数
  • ユーザーの滞在時間
  • どこから入って来たか
  • どのページを見たか(見なかったか)
  • どこの人か
  • 何で見てるか?PCか?スマホか?
  • 目標達成率
  • などなど…

多岐にわたるデータを提供します。

これらのデータを利用することで、ウェブサイトのパフォーマンスを詳細に分析し、改善点を明らかにすることができます。

データは複数見る!

データは1つだけ見るよりも、複数のデータを組み合わせて見ることで、新たな発見や洞察が得られます。

簡単な例を話しますね。

例えば、あなたのホームページの「訪問者数」が1日1,000人を超えていたとします。

あなたはどう思いますか?

おそらく「すごい!」っと言って喜ぶと思います。

もう一つのデータ「平均滞在時間」を見てみると1秒と出ていました。

これら2つのデータの結果を文にすると、

あなたのサイトには1日1,000人のお客さんが訪れていますが、ほとんどの人は1秒であなたのサイトから離れていっています、つまり、あなたのサイトはほとんどの人に見られていないということになります

となります。

このように、データを単体を見て一喜一憂するのではなく、いくつかのデータを関連付けてその意味を考えることで、よりリアルな事実が浮かび上がってきます。

悲観的なデータはチャンス!

前述の結果は悲しすぎますよね。

でも、悲しまないでください。

むしろ、おめでとうございます!

なぜ「おめでとう!」なのか?

それは、

ここから改善してもっと良くしていける可能性があるからです。

ほとんどの人がその事実を知らないまま肌感覚で、ホームページを運営しています。

そんな中、あなたは改善点を見つけられたのです。

そこからは良くなっていくしか道はありませんよね!

どのくらいの頻度でアクセス解析をやればいいのか?

一般的には、少なくとも月に一度はGoogle Analyticsのデータを確認することをお勧めします。

しかし、ウェブサイトの変更を行った後やキャンペーン実施中などは、もっと頻繁に(週に1回や毎日)チェックすることが望ましいです。

これにより、迅速にデータに基づいた調整が可能になります。

まとめ

ビジネスにおいて、適切な経営判断を下すためにはデータが非常に重要です。

数字が苦手な方もいるかもしれませんが、定期的にデータを分析することで、より安全で効率的な経営が可能になります。

必要であれば、この分析を専門家に依頼することも一つの方法です。

データを活用して、賢い経営を目指しましょう。

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