
「ブログはアメブロやnoteに書くべき? それともWordPressなどの自社サイト?」
これはお客さんや知り合いからよく聞かれた質問です。
正直、私の中で明確な答えがこれまでありませんでした。どちらでもいいと思っていたし、書きやすいところ書いておけばいい、という感じの回答しかできてませんでした。
でもね、私自身、どちらも試し、悩み、遠回りもしながら、最近ようやく辿り着いた結論があります。
今回は、各選択肢のメリット・デメリットを冷静に整理し、実体験を交えながら“ビジネス視点”で最適解を提案します。
先に結論:“自社サイト”がメイン、“ブログサイト”は集客用
最初に答えから言っちゃうと、ビジネスでブログを発信するのであれば、自社サイトにブログ置くべきだと思います。理由は次の3つ。
- 資産性:コンテンツが“自分の土地”に積み上がる
- 自由度:表現・導線設計・計測を自在に最適化できる
- 継続性:ブログサイト等での利用規約改変などの心配がない
ただし、ブログサイトは“即効性のある集客装置”としての強みがあるので、集客用として活用する。
結論に至った経緯
noteに記事を投稿して感じたこと
2年ほど前から重い腰を上げて、自社サイト(ここ)にブログを書いてますが、今年になってnoteにも乙こうしていこと思い、自社サイトとnoteの二刀流で記事を書き始めました。
書き方としては、記事を見てもらいやすいnoteで頻繁に記事アップして、そこから自社サイトの記事へ誘導する、という感じ。
2~3か月がんばっていたんですが、途中からnoteに更新がストップ。
なんか違和感なんですよね。感じた“違和感”というのは…
これは私の勝手な感覚なんですが、なんか自由に書けない。人の目を気にしてしまうというか、こんなこと書いていいのか?と思うようになってしまって…。ネット上に公開された記事なので、自社サイトの記事もブログサイトの記事も、だれが見るか分からないという点では全く変わりないんですが、なんとなく書きにくく感じたんです。
あと、ブログサイトって他人が作ったサイトですよね。そういう意味では、
他人の庭に花を植えている
ような、そんな感じ。書いた記事が自分のものじゃないような感覚さえありました。
そして再び自社サイトで投稿再開
noteで書くのを止めて少したってから、自社サイトで再び投稿し始めました。
その時の感覚は“自由”!
「どうせ、誰も見てないでしょ」という思い込みも手伝って、どんどん書ける書ける!
まぁ、毎日書いているわけでもなく、衝動に駆られたら書く程度なので、まだまだ記事の数は多いわけではないのですが、私史上最多の記事が自社サイトにどんどん積もっていくのを見て、ひとり満足感を味わっているところです。
意外な反応
そんな感じで自社サイトでのブログ更新を続けていたら、思わぬ反応が…
職業柄、サイトにはしっかりとGoogle Analytics(GA4)を連携させてアクセスデータを収集しているんですが、ある日、サイトのアクセス数を見ていたら上がっていることに気付いたんです。
去年まで確か1日に10件あるかないか程度だったアクセス数が、倍近くになってる!
どうやらある記事が検索に引っかり出したみたい。
それだけではなくて、どんなキーワードでこのサイトを見つけたか分からないですが、問い合わせが入ってくるようになりました。
先日あった問い合わせは本土に拠点を置くWebのコンサルティングをやっている会社で、今度、沖縄の企業にサービスを提供したいので、地元で協力してくれる会社を探しているとのこと。その他にも業者の営業ではあるけど、ちょくちょく電話がかかってきてて、ホームページの作り方を教えてほしいと起業前の方からも問い合わせがありました。
やはりサイトにコンテンツが貯まってくるとGoogleさんへの評価が高くなってる感じがしてます。
ブログを書く目的
ここで改めて自分がブログを書く目的を整理してみました。
- 自分の資産(記事)を貯める
- それらをクライアントに読んでもらう
- 検索で見つけてくれたらラッキー
- 広めるためにSNSやブログサイトにも何か投稿して、そこから自社サイトに誘導
- 本気で広めたい場合は広告を使う
chokyoが出した結論
私の場合、仕事のために書いているブログなので、やはり、書いた記事は『他人の庭』にあるより『自分の庭』にあってほしいんですよね。
noteやアメブロが向こう2~3年の間に無くなることはないと思いますが、そこにあるアカウントはあくまでもタダで使わせてもらっている『借り物』なので、いつバン(アカウント閉鎖)されても文句言えないし。
また、前述の通り、私はブログサイトでは書きにくさを感じてしまったので、やはり心置きなく自由に書けることがとても重要。
ただ、書いたからにはやはり見てもらいたいのも事実なので、何かしらの方法で集客導線を作る必要がある。それがブログサイト、あるいはWeb広告になる。
ということは、私の場合、
自社サイトでブログ記事を書き貯めることが必須!
ブログサイトを使うのはあくまでも、自社サイトに誘導するための入り口
という結論に行きつきました。
あなたはどう感じますか?
以下に、それぞれのメリット・デメリットを記しておきますので、参考にしてください。
それぞれのメリットとデメリット
1)ブログサイト(アメブロ・noteなど)
メリット
- 既に人が集まっているので、初めから見てもらいやすい
- “フォロー・スキ・コメント”などSNS的に拡散しやすい
- アカウント作成で速攻スタートできる
デメリット
- 自分の庭ではない(規約変更・表示仕様変更の影響を受ける可能性あり)
- 関連記事や他ユーザー記事へ流出しやすく、滞在が分散する
- 細やかな導線(CTA、内部リンク設計、計測)が制限されがち
向いているケース
- これから発信習慣をつくる“初速”の段階
- SNS的交流で読者接点を増やしたい
- 自分のテーマをまだ探索中で、反応を試したい
2)自社サイト(WordPressなど)
メリット
- 資産性が高い(ドメイン=自分の庭に蓄積)
- 記事から自社サイト内の他のページへの導線を自由設計できる
- 計測(GA4、ヒートマップ等)で改善を繰り返せる
- 内部回遊を促しやすく、滞在時間・信頼形成に有利
デメリット
- 立ち上げ初期は人が来ない。成果まで時間がかかる
- セキュリティや保守の最低限の知識が必要
- デザインや速度最適化など運用の手間
向いているケース
- ブログを“集客導線の中心”に据えたい
- 中長期で検索流入を安定化させたい
- 記事から問い合わせ・資料請求・購入までの導線を自分で制御したい

