クライアントのYahooリスティング広告を運用しているが、リスティング広告の予算を上げて2週間ほど経ってその変化が見えてきた。
表示回数減って、CPCが上がっている。あまりいい傾向じゃない。
リスティング広告はユーザーが検索して始めて表示されるものだから時期的なもの?と思っていたが、どうやらそれだけじゃなさそう。
以下、備忘録として、Yahoo!広告のヘルプ記事「広告の品質について【検索広告】」(記事コード H000045074)の内容をまとめてみた。
1. 要点サマリー(広告の品質が表示に与える影響)
- Yahoo!検索広告では、広告が表示されるたびに広告オークションが実施されます。
- 広告の掲載順位は「オークションランク」によって決まり、これは主に2つの要素で構成されます:
- 入札額(あなたが設定するクリック単価など)
- 広告の品質スコア(以下で詳述)
- 広告の品質スコアが低いと、入札額を増やしても、そもそもオークションで勝てず、広告が表示されにくくなることがあります。Yahoo!広告ヘルプ
2. 品質スコアを構成する3大要素
- 推定クリック率(Expected CTR)
過去データから予測される広告がクリックされやすいかどうか。高いほど評価される。 - 広告の関連性(Ad Relevance)
入力されたキーワードと広告文、ランディングページの内容との一致・関連性。 - ランディングページ体験(Landing Page Experience)
ユーザーが広告をクリックした後に表示されるページの使い勝手や情報の充実度。
→ これらを総合して「品質スコア」が算出され、オークションランクに加味されます。Yahoo!広告ヘルプ
3. 改善のためにできること
A. 想定クリック率を上げるために
- 魅力的な広告文を設計:
- ユーザーの検索意図に合った文言や独自性のあるセールスポイントを明示する。
- 購入や行動を促す(CTA)フレーズを活用する。
B. 広告とキーワードの関連性を高める
- キーワードとの整合性を強化:
- 広告文中に主要キーワードを自然に組み込む。
- キーワード→広告文→ランディングページの内容で一貫性を持たせる。
C. ランディングページ体験を改善する
- 使いやすさと情報の明確性を重視:
- 読み込みが速く、見やすい構成に整える。
- モバイル対応・視覚的な整理・コンバージョンの導線を最適化。
D. 入札額の調整だけでは限界あり
- 品質強化とセットで上げる:
- 入札額を増やすだけでなく、品質スコア改善にも注力することで効果が出やすくなります。
4. 次のアクションプラン
項目 | アクション内容 |
---|---|
広告文改善 | キーワードを自然に含めた魅力ある文言に改修、CTAを明確化 |
一貫性の確保 | キーワード ⇄ 広告文 ⇄ ランディングページの内容を整合させる |
ランディングページ最適化 | UX向上(表示速度、導線、モバイル対応など) |
データで検証 | 改善前後のCTRや品質スコアをモニタリングし、効果を確認 |
入札調整 | 品質スコアの改善後に効果的な入札額見直しを実施 |
まとめ
広告表示が少ない原因は、「入札額だけを上げても表示されない(オークションに勝てない)」という状況にあります。これは広告の品質スコアの低さが原因です。そのため、広告文、関連性、LP体験の改善に注力し、総合的な広告品質を上げてから入札額を調整することが効果的です。