
先日、Canvaを開いたら「今年これだけ作りました」みたいな表示が出てきました。正直なところ、「そんなに作ったっけ?」というのが最初の感想です。
でも、よくよく考えてみると、SNS投稿用の画像、ブログのアイキャッチ、メルマガ用のバナー、YouTubeのサムネイル、広告用の画像や動画など、日常的に何かしら作っています。
そう考えると、確かに結構な数を作ってきたなと思いました。
私はデザイナーではありません
ここで最初にハッキリ言っておきますが、私はデザイナーではありません。デザインを専門に学んだこともありませんし、配色理論やフォント設計を語れるタイプでもありません。私はマーケターです。
では、なぜそんな私がデザインを量産できているのか。
AIだからでも、センスがあるからでもありません。答えは「複製」です。
1から作らないから量産できる
もし毎回、1からデザインを作っていたら、こんな数は絶対に作れません。
最初はCanvaに用意されているデザインテンプレートから。
それを元に、文字を変えたり、写真を差し替えたり、色を少し変えたりして作る。
これを何回か繰り返していくと、自分の中で「よく使う形」や「しっくりくるレイアウト」が自然と見えてきます。
気に入ったデザインを複製して使う
そうしたら、そのデザインをそのまま複製します。そして中身だけを差し替える。これだけです。
SNS用、ブログ用、メルマガ用、YouTube用、広告用。媒体が変わっても、基本の型はほぼ同じです。毎回ゼロから考える必要はありません。むしろ、考えないようにすることが大事だと思っています。
マーケティングではスピードが命
マーケティングの世界では、サッと作ってサッと出す。そして反応を見て修正する。いわゆるPDCAを高速で回します。
このとき、「もっと良くしてから出そう」「まだ完成じゃない気がする」とクオリティを追いすぎると、一気にスピードが落ちます。
結果として公開が遅れ、機会損失にも。そして何も起きない。
完璧な1本より、そこそこの10本
完璧なデザインを1本出すよりも、そこそこのデザインを10本出すほうが、マーケティングでは圧倒的に価値があります。なぜなら、反応するかどうかを決めるのは作り手ではなく、見る側だからです。
量産の主役はAIではなく複製
最近はAIにも少し手伝ってもらっています。文章を考えてもらったり、アイデア出しをしてもらったり。
ただ、「量産できる理由」はそこではありません。
圧倒的に、”複製”の力です。
ツールは「慣れたもん勝ち」
Canvaでなければダメなのかと言われたら、そうではありません。私は「慣れたもん勝ち」だと思っています。Photoshopでも、Illustratorでも、別のツールでも構いません。
大事なのは、お気に入りのツールを決めて、コピーや複製の機能をフルに使い倒すことです。毎回新しいツールに手を出すより、1つのツールに慣れるほうが、結果は早く出ます。
作り方ではなく、増やし方を変える
デザインが苦手だから発信できない、時間がかかるから続かない。そう感じているなら、まずは「作り方」を変えるのではなく、「増やし方」を変えてみてください。
1から作らない。複製する。中身だけ変える。出す。反応を見る。
この繰り返しです。
複製は怠けではなく戦略
もし、ここに本当の意味でのデザイン力が加わったら、怖いものなしですね。
2026年も、ツールに感謝しながら、スピード重視でコツコツ発信していきましょう。
複製は、怠けではありません。
戦略です。


