
アイディアは「ゼロ」から生まれないと実感した話
先日、娘の大学進学に関する奨学金セミナーを受けてきました。
娘は今、高校3年生。
来年はいよいよ大学受験です。
最近は授業料もどんどん上がっていますし、親としては「どうやって学費を準備するか」はかなり大きなテーマなんですよね。
なので、学校から案内されていた奨学金セミナーに参加してみたんです。
で、そのセミナー自体もすごく勉強になったんですが、私が別の意味で気になっていたことがありました。
「この講師の人、どうやってビジネスとして成り立たせてるんだろう?」
ってことです。
完全に職業病ですね(笑)
というのも、そのセミナー、無料だったんですよ。
しかも、今回の基礎編だけじゃなく、次回の実践編も無料。
しかも学校の教室じゃなく、ちゃんと会場を借りて開催するらしい。
となると当然、
「え?これ、どこからお金出てるの?」
って思うじゃないですか。
最初は、
「基礎編を無料にして、実践編で有料商品を販売する流れかな?」
と思っていました。
いわゆるフロントエンド商品みたいな感じですね。
でも違ったんです。
話を聞いていくと、どうやら大学側と提携していたんですよね。
奨学金の情報提供をしながら、大学のパンフレットを配布したり、大学独自の制度を紹介したりしている。
つまり、大学側がスポンサーのような形になっていたわけです。
なるほどなーと思いました。
保護者側は奨学金の知識を得られる。
大学側は進学希望者との接点を作れる。
講師側は事業として成立する。
全員にメリットがある。
しかも扱っているテーマ自体も、今の時代かなり必要とされている内容です。
授業料は高くなる一方ですし、奨学金の情報って、知らないだけで損しているケースもかなりあると思うんですよ。
最近は返済不要の給付型奨学金なんかも増えてきていますしね。
なので、大学側としても「ぜひ知ってもらいたい」という背景があるんだと思います。
で、ここで思ったんですよ。
「あれ?これ、自分のビジネスにも応用できるんじゃないか?」
って。
普通、セミナーって「参加者から受講料をいただく」という発想になりがちじゃないですか。
でも、今回のケースはそうじゃない。
参加者からは取らず、別のところから価値提供の対価をいただいている。
しかも、それが単なる広告ではなく、社会的にも意味のある活動になっている。
これ、すごく面白い仕組みだなと思ったんですよね。
そんなことを考えていた翌日の朝。
今度はオーディオブックで「アイディアの源泉」みたいな本を聞いていました。
内容としては、
「アイディアとは、ゼロから突然生まれるものではない」
という話。
人間が今まで経験してきたこと。
見てきたもの。
知っていること。
他の分野で見聞きしたこと。
そういうもの同士が頭の中でつながって、初めて新しいアイディアになる。
という内容でした。
それを聞きながら、
「あー、昨日感じたことって、まさにこれだな」
と思ったんですよ。
奨学金セミナーを見て、
「この仕組み、自分のビジネスにも応用できるかもしれない」
と思った。
これって、まさに“別の業界の仕組みを自分の業界に持ち込もうとしている状態”なんですよね。
つまり、アイディアって本当にゼロから生まれているわけじゃない。
外で見たものと、自分の中にあるものが結びついているだけなんです。
で、さらにここで思い出したのが、ダン・ケネディの言葉でした。
私はマーケティングを学ぶ中でかなり影響を受けた人物なんですが、彼がよく言っているんですよ。
「答えは業界の中にはない」
って。
これ、すごく深い言葉なんですよね。
同じ業界の中だけを見ていると、みんな同じような発想になっていく。
「うちの業界はこうだから」
「昔からこのやり方だから」
「みんなこうしてるから」
そうやって、どんどん似たようなやり方になっていく。
でも、そこで他業界を見る。
すると、
「え?そんなやり方あるの?」
「そんな収益構造になってるの?」
「そこからお金もらうの?」
みたいな発見がある。
で、それを自分の業界に持ってくることで、新しいアイディアになる。
今回の奨学金セミナーも、まさにそうでした。
普通なら「参加者から受講料を取る」という発想になるところを、大学側と組むことで、別の形で成立させている。
これって、かなりマーケティング的な発想なんですよね。
だから結局、
「儲けのヒントって、自分の業界の中だけ見てても見つからない」
ってことなんだと思います。
もちろん、業界内の勉強も大事です。
でも、それだけだと発想が固定されていく。
だからこそ、外を見る。
違う業界を見る。
違うビジネスモデルを見る。
違う人たちの考え方を見る。
そうやって、自分の中にいろんな“材料”を入れていく。
そして、それらがどこかでつながった時に、新しいアイディアとして浮かび上がってくる。
今回の出来事は、まさにそれを実感した出来事でした。
最近つくづく思うんですよね。
アイディアが出ない時って、「考える量」が足りないんじゃなくて、「材料」が足りないことが多い。
だから、自分の業界の中だけじゃなく、もっと外を見ていきたいなと思った朝でした。

