現在、ある自治体のSNS発信業務に携わっています。

業務としては、その自治体のホームページに掲載された1週間分のお知らせや、その月の広報誌に掲載された内容を転記して、Facebook、Instagram、LINEに投稿するという内容です。

割と簡単に見えるし、実際の作業も特に高い技術を必要としない、誰にでもできる作業なんですが、結構時間がかかります。

なぜかと言うと…

記事はすでにあるので文章を作る必要はないのですが、ホームページや広報誌に掲載されたコンテンツって、それらのSNSには以下の理由でそのまま掲載できないんですよね〜。

そのままSNSに投稿できない理由

表組みされている

上記のSNSではプレーンテキストしか投稿できないので、表組みされた元記事はプレーンテキストに書き直す必要があります。

リンクされた資料がある

これは最近から発生した課題ですが、FacebookでURLリンクを含んだ記事の投稿が制限されていて、申込用紙などのダウンロード用リンクを含む投稿ができない。

一部画像コンテンツがある

元記事中に「下の図のように…」という表現がある場合、SNSではその図をその文の下に貼ることができないので、適宜書き換える必要があります。

Instagramは画像が必須

Instagramはテキストのみでの投稿ができないので、画像を作る必要があります。元記事に画像があれば楽チンですが、ない場合は一から作る必要があります。

画像しかない記事がある

お知らせ記事だからといって、必ずテキストがあるとは限りません。チラシの画像を貼り付けただけの記事もたまにあります。その場合、画像内の情報をテキストで書き出す必要があります。

などなど。

単純なコピペでは済まない作業です。

最初はすべて手作業だった

私の業務は週1で、その日のうちに作れる分だけの記事を作って配信予約するというもの。

この作業をやり始めたころはChatGPT(以下「チャッピー」)が騒がれ始める前で、全て手作業でやっていました。

記事の内容にもよりますが、その日に7〜10記事が限界でした。

チャッピーにSNS記事作成を任せてみた

チャッピーが普及してきたころ、それにSNS用の記事を作ってもらおうと思ったんですが、いくつかの懸念事項がありました。

思った通りの書式で書いてくれるのか?

チャッピーに書かせてみようと思うまでに、すでにかなり記事の形ができていたので、それに合わせた記事を作ってもらいたいと思っていました。

自治体の情報ということもあり、記事の種類は多岐に渡ります。

しかも、記事を書く担当者によっても書き方が千差万別。

私の書式に従って記事を作ってくれるのだろうか?

そんな心配もありましたが、とりあえずやってみるべし!ということで、初めての記事をチャッピーに依頼してみました。

そしたら…

細かいところで修正は必要なものの、だいたい書式通りの記事が出てきました。

そこからは地道に微調整。

ここはこうして、あそこはああして、みたいな指示を出して、何回かやりとりしていくと、完璧な記事が出来上がりました!

ただ、それはその記事。

別の記事ではまた別の話なので、同じような問答をチャッピーと繰り返して、その日の記事7記事を書き終えました。

ルールを覚えているのに、なぜか従ってくれない

その翌週の業務もチャッピーに記事を作ってもらいましたが、問題が…。

先週の指示を覚えていない😅

先週は覚えておいてほしいことが出てきたら、その都度ルールとして覚えておくようにチャッピーに伝えて、チャッピーからは理解した旨の回答は得ていたし、その日は問題なく作業を終えたので、てっきり次からはスムーズに作業できると思っていたけど…。

そこで、チャッピーに

「前回覚えてもらったルールを覚えてる?」

って聞いたら、

「覚えています。…」

と、先週覚え込ませたルールをズラズラと書き出した。

覚えてるじゃん!

「じゃあ、それに従って書いて」

と、再度文章の生成を依頼したけど、全然ルール通りの文章にならない。

仕方ないので、前回出した指示と同様の指示で依頼してみると、ルール通りのキレイな文章が出てきた。

結局、ルールを無視して書いたのはその最初だけで、その後はスムーズに文章の生成ができるようになった!

少しずつ精度が上がっていった

そして翌週。

また前の週と同じことをやるのか?と思いながらも、最初は記事だけ投げてどうなるかやってみようと思って、元記事の原文だけをチャッピーに送信。

そしたら、一発で完璧な文章が出てきた!

チャッピー、ようやく覚えてくれたね!

いろんな形の記事があるので、毎回一発で出てくることはないものの、3日目のチャッピー記事生成作業としては満足のパフォーマンスだった。

その日以来、チャッピーのSNS記事生成の精度は日増しに上がっていって、気がつけば、1日7~10記事がやっとだったのが、最低14記事、多いときで20記事が作れるようになっていた。

この時点で、以前に比べて2倍の作業をこなすことができるようになったということになる。

めっちゃスゴいじゃん!

でも、まだまだ時短の余地はあった。

作業のボトルネックは?

1日14記事が普通になってきたころ、もっとチャッピーに任せられないか考えていた。

そこで改めて、自分の現時点での各作業にかかっている時間を見てみた。

SNS記事生成14記事 1時間
 →以前はこれで2時間かかっていた

画像作成 2時間
 →以前と変わらない

まぁ、AIで画像作成していないから当たり前の結果。

ボトルネックは画像生成でした。

画像作ってくれると良いけどなぁ。

チャッピーにお願いすれば良いじゃん!

と現時点(2026年6月)では言えるんだけど、そう思った当時は、チャッピーの画像生成はほぼ使えないレベルだった。

他のAIを使う方法もあったかもしれないが、なんかめんどくさくて…(画像作るのがもっとめんどくさいのだが😅)。また、画像作成が結構好きということもあって、ずっと手作業で画像を作っていた。

画像生成に再挑戦してみた

そうやって文章の生成はチャッピー、画像は私、の作業でSNS記事を作成してきたが、今年(2026年)チャッピーの画像生成能力が格段にアップしたことを聞いて、もしかしたらできるかも!と思って記事のアイキャッチ画像を作ってもらうテストをした。

以前まではチャッピーの画像生成は日本語文字が化けてしまって、使い物にならなかった。

今回はどうか?

試したら、文字化けせずにキレイに出してくれた!

おおお!これでもっと時短できるぞ!

と思ったが、そんな簡単ではなかった。

それまで自作してきた画像は時短のためにある程度テンプレート化していたため、それに沿った作り方で生成してほしかった。

これまで私が作成した画像をサンプルとしてあげて、

「サンプルと同じ感じで作って」

と指示を出すも、全然違うテイストで、しかも画像サイズも全然違うものを作ってくる。

やっぱりダメか…

でも、これができるようにならないと、私の午後の時間が作れない!

その日は諦めた(その調整作業に時間を使っていたら記事の作成自体ができないので)。

そして翌週、再度挑戦。

やっぱりうまく作れない。

画像作成のルールをその都度覚え込ませて、チャッピーからは理解した旨の返答が来るが、全然ルール通りの画像が出てこない。

ん~、チャッピーではこれは無理そう😅

画像生成をちょっと諦めかけていた。

Codexの「指示書.MD」に可能性を感じた

そんな時、チャッピーを作っている会社が出している“Codex”でプログラムを作成した。

それはプログラムだったので、画像生成ができるかどうか不明だったけど、興味深い機能があることに注目した。

『指示書.MD』

最近話題のClaude Codeでも同じだけど、Codexでも指示書を作ってローカルPCに保存しておいて、AIに作業を指示すると、AIは最初にそれを見てから作業をするということを聞いた。

おお、もしかしたら、これを使ったら、毎回同じ指示をやらなくても画像生成まで一気にできるんじゃないか?

淡い期待を胸に、Codexで記事生成をやってみることにした。

Claude CodeではなくCodexを選んだ理由

最近Claude Codeが騒がれていたので、最初はそれで記事生成をすることも考えたが、今回の場合はCodexの方が良いと判断した。

理由1:元々チャッピーで記事生成をしていたから

同じOpenAIが作っているサービスなので、チャッピーからCodexにスムーズに作業を移行できるのではないか?と安易に考えた。

しかし、現実はそうではなかった。

結局、全く仕組みが違って動いているものだからなのか、チャッピーでやっていた記事作成ルールをそのままCodexに引き継げるような機能はなかった。

また最初からCodexで記事作成の指示出すの?めんどくさっ!

と思ったが、ふと、「指示書.MD」のことを思い出した。

チャッピーは覚えてもらったルールに従ってくれないことはあったものの、そのルールを書き出すことはできた。

なら、そのルールを全部書き出させて、それをCodexに

「これで指示書を作って」

と、そのルールのテキストといっしょに依頼すると、指示書を作ってくれた!

記事の作成は、最初は指示通りではないこともあった(想定内)けど、最小限の修正でチャッピーと同じレベルの記事を生成できるようになった。

Codexで画像生成も試してみた

問題は画像。

Codexにはチャッピーにも渡してあったサンプル画像もあげて、記事文章を生成してもらった後に

「アイキャッチ画像を指示書を参考に作って」

とお願いしてみた。

悪くない。が、そのままは出せない。

でも、チャッピーにお願いしたときよりははるかに完成に近い状態で作ってくれた!

その後、数回修正を依頼して画像が完成。

私が作っていた画像からは少しスタイルが違っているが、許容範囲で、見方によっては私が作るものより質は上😅

これでいいんじゃん!

その日は14記事中半分ほどのアイキャッチ画像をCodexに作ってもらった。

半分の時間で倍の記事が作れるようになった

そして翌週。

さぁ、今日は先週の作業のようにうまく行くだろうか?

まず、元記事を投げてみた。

出てきた記事は指示通りじゃない。

ちょっと絶望感。

でも、

「…指示書に従って、…」

と付け加えて指示を出すと、ほぼ完璧な記事を作ってくれた!

記事に続いて画像を頼んだ。

これもほぼ完璧!

もちろん、多少の修正は発生するが、それはチャッピーの時も同じだったので想定内。

結局その日は、14記事の作成を約2時間で終了して、配信予定日時の選定と起案書の作成までを3時間弱で終わらせることができた!

これまで5~6時間かかっていた作業だから、半分の時間で作業が完了できるようになった!

しかも、それだけではない。

以前は5~6時間かけて7~10記事のレベルだったものが、3時間で14~20記事!

半分の時間で、倍の記事が出せるようになった!

つまり作業効率は4倍上がった計算です。

めっちゃスゴくないですか?

そう書いている本人は、全く楽になった気はしていませんが😅その件に関しては別の記事で書いているのでお読みください。

実はまだ自動化できる余地がある

作業効率は4倍に上がった!と浮かれている場合ではないんです。

実はまだやれることがあります。

現時点では、作ってもらっている画像は1つのテンプレートに従ったもの。実はこの他にも10種類程度のテンプレート画像があって、それらはこれからトレーニングする必要があります。

あと、記事作成の前後の作業もAIで自動化できる可能性が大。

以下は今後自動化を進めたい作業項目です。

1.記事候補の選定
2.全画像の生成
3.配信日時候補の提案
4.起案書の作成

1.と3.はハードルが高そうだけど(どれも人が最終的に判断することなので)、それらの候補を出してもらうだけでも、人がやるよりはるかに短時間でできるのではないかと思っています。

これらが全てできて、朝一で1つの指示を出すだけで、勝手に起案書まで作ってくれる…、そんな未来がちょっとだけ見えてきましたよ!

現時点でAIではできないこと

いろいろAIに任せられそうですが、現時点ではどうしてもAIには任せられない部分があります。

・起案書の提出
・起案内容のチェック
・SNSへの投稿

「起案書の提出」は通常のネット回線には繋がっていない役場内のシステムで行う必要があるので不可。

「起案内容のチェック」は上長が行うのでもちろん不可。

「SNSへの投稿」に関しては現時点(2026年6月)でもできそうだが、役場内の決裁をもらう必要があるのと、AI使用に対する警戒感がまだ強いので、すぐに決裁がおりない可能性が大きい。

怠けるためのAI化ではない

chokyoは何でAIで自動化して時短したいのか?

時短して楽しようとしてる?😅

そうすることもできるでしょうが、目的はそこではありません。

実は、役場内でやりたいことが他にもいろいろあるからです。

現在週1日しか時間がないので、やれることが非常に少ない。

本当は、ホームページの整備やDX絡みの研修など、私の本業を活かした業務を行って役場の役に立ちたいと常々思っています。

SNS記事の作成みたいな誰でもできる仕事とはおさらばしたいのです😅

そう、誰でもできるので、AIに任せたいのです!

まとめ

私の直近の経験と思いの丈を書き殴ってきましたが、果たして誰かの役に立つのだろうか?

いささか疑問が残りますが、少しでもためになれば幸いです。

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