
売上が不安定な事業を続けていると、頭のどこかでいつも来月の数字が気になりますよね。
今月はなんとか着地した。けれど来月はどうなるかわからない。新規案件が取れなければ厳しい。そんな状態だと、目の前の仕事に集中したくても、心のどこかが落ち着かないものです。
これは個人事業主でも、中小企業でも、よくある悩みです。
私自身、長年この業界で仕事をしてきたので、その感覚はよくわかります。制作案件をこなしながら、次の仕事も探し、売上の波と付き合っていく。頑張っているのに、なぜか安心できない。そんな時期もありました。
そこで改めて強く感じているのが、「安定収入を作る仕組み」の重要性です。
その答えの一つが、サブスク型ビジネスです。
最近読んでいる本がかなり面白い
最近、ある本を読んでいます。
著者は Russell Brunson。マーケティングツール ClickFunnels の創業者として有名な人物です。
この人が出している本を手に入れたのですが、正直かなり面白い。
最初は「無料配布の本」と聞いて、薄い小冊子くらいを想像していました。ところが届いたのは、しっかりした製本で内容も濃い本格的な一冊でした。
しかも中身がすごい。
単なる精神論ではなくて、
- どうやって商品を作るのか?
- どう集客するのか?
- どうやって見込み客との関係を作るのか?
- そして、どうやって継続課金モデルに育てていくのか?
その全体設計が書かれているんです。
マーケティング経験が浅い人には少し難しく感じるかもしれません。でも、現場を知っている人が読むと「これは設計図だな」と感じる内容です。
サブスクの本当の強みは売上より安心感
サブスクというと、最近では珍しくありません。
- 動画配信サービス
- 音楽配信サービス
- 会計ソフト
- デザインツール
- 学習サービス
今や多くの業界で当たり前になっています。
でも、サブスクの本当の強みは、便利さだけではありません。
一番大きいのは、収入の見通しが立つことです。
たとえば単発販売だけのビジネスだと、毎月ゼロから売上を作る必要があります。
今月100万円売れても、来月0円の可能性もある。だから常に新規集客をし続けないといけない。
これ、かなり経営者のエネルギーを消耗します。
一方でサブスクなら、来月もある程度の売上が読めます。
もちろん解約や増減はありますが、ゼロから積み上げるのとはまったく違います。
この安心感は大きいです。
- 経営者が落ち着いて判断できる
- 採用や投資もしやすい
- 新しい企画にも取り組みやすい
- 日々の焦りが減る
つまり、売上の安定は、経営の安定につながるんです。
ダイレクト出版もこのモデルで伸びた
日本でも、この考え方をうまく取り入れて伸びた会社があります。
それが ダイレクト出版 です。
マーケティング業界では有名な会社ですが、創業初期から継続課金モデルを取り入れて成長してきたそうです。
単発で本を売るだけではなく、会員制サービスや継続的な商品設計を組み合わせることで、安定した収益基盤を作ってきたわけです。
これが強い。
毎月ある程度の収益がある会社は、広告投資もしやすいし、人材採用もしやすい。長期戦ができます。
私自身、もっと早く知りたかった
私は1999年からWeb業界に入り、2001年には独立してホームページ制作の仕事を始めました。
当時は、今のようにサブスクという言葉はほぼありませんでした。
仕事を取って、HP作って、納品して、また次の仕事を探す。
それが普通でした。
もちろんそれでもやってこれましたし、多くを学びました。
ただ、今振り返ると、もっと早く「継続収入の設計」を知っていたら、ビジネスの形はかなり変わっていたと思います。
もっと楽に経営できたかもしれない。
もっと挑戦できたかもしれない。
余計な不安も減っていたかもしれない。
そう思います。
サブスクは何もIT企業だけの話ではない
ここで誤解してほしくないのは、サブスクはIT企業だけのものではないということです。
個人事業主でもできます。
たとえば、
- 月額コンサルティング
- 継続サポート契約
- 会員制コミュニティ
- 定期配送サービス
- 学習講座の月額会員
- 保守メンテナンス契約
- 毎月の代行サービス
こういう形はすべてサブスク的発想です。
大事なのは、「何を売るか」よりも「継続して価値提供できるか」です。
収入の柱は1本では危険
Jay Abraham には、パルテノン戦略という考え方があります。
これは、収入源を1本ではなく、複数持つという考え方です。
たとえば、
- 制作収入
- 広告運用収入
- 講座収入
- サブスク収入
- 紹介手数料収入
こうやって柱を増やしていく。
1本だけに依存すると、その柱が揺れたとき苦しくなります。
だから今後の経営では、2本目、3本目をどう作るかが重要です。
その有力候補が、サブスクなんです。
これからの時代、検討する価値はかなりある
もし今、
- 毎月売上が読めず不安
- 新規集客ばかりで疲れている
- 値下げ競争に巻き込まれている
- 落ち着いて事業を育てたい
そう感じているなら、一度サブスク型の設計を考えてみてください。
いきなり大きく始めなくてもいいんです。
- 既存サービスの一部を月額化できないか?
- 継続サポート商品を作れないか?
- 会員制コンテンツにできないか?
小さく始めて育てればいい。
来月の売上に毎月追われ続ける経営から、少しずつ抜け出すきっかけになるはずです。
最後に
売上アップの方法はたくさんあります。
広告。営業。紹介。値上げ。新商品。
どれも大事です。
でも、「安定して積み上がる売上」を作る視点は、それ以上に大事かもしれません。
頑張っているのに、なぜか心が落ち着かない。
そんな経営者ほど、サブスクという選択肢を真剣に考える価値があります。

