先日、あるクライアントの広告キャンペーンで、AIが作ったバナーと私が作ったバナーを使って広告を配信しました。

AIが作ったバナーは3種類。私が作ったバナーは4種類。合計7種類を約1ヶ月間配信して、どれが一番反応が良かったのかを調べたんです。

さて、AIが作ったバナーと、ウェブ制作歴20年以上の私が作ったバナー。どちらが勝ったと思いますか?

いや〜、この結果がね、なかなか衝撃的だったんですよ。しかも、反応が取れる広告バナーの作り方について、大きな学びがありました。

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AIと私で広告バナーを作り分けることになった理由

事の始まりは、9月に実施したあるクライアントのキャンペーンでした。Google広告の「デマンドジェネレーション」を使って告知することになったんです。

これはYouTubeなどの広告枠に画像や動画を表示して、商品やサービスに興味を持ってもらうための広告です。複数のバナーを登録して、配信結果などをもとにGoogleのシステムが最適化していきます。

広告代理店から依頼されたのは約20枚のバナー画像。基本デザインを6〜7種類用意し、それぞれ正方形、縦長、横長の3サイズを作るというものです。

ところが、キャンペーンが決まったのがかなり急だったんです。もう、とにかく時間がない! 自分一人で全部作っていたら間に合わない!

そこでAIに手伝ってもらうことにしました。AIに3種類作ってもらい、残り4種類は私が制作。こうして約1ヶ月間配信してもらいました。

ついに結果発表!勝ったのはどっち?

10月16日、広告代理店の担当者と9月の広告結果を確認する機会がありました。

さて、結果はどうだったのか? AIが勝ったのか? それとも私が勝ったのか?

正解は……

AIの圧勝でした!😭

もうね、見事なまでの完敗です。反応が良かった上位3種類は、すべてAIが作ったバナー。下位4種類は全部私が作ったバナーだったんです。

  • 1位:AI制作
  • 2位:AI制作
  • 3位:AI制作
  • 4位:私が制作
  • 5位:私が制作
  • 6位:私が制作
  • 7位:私が制作

いや〜、もうショックを通り越して笑っちゃいましたね(笑)

しかも広告代理店の担当者は、どれをAIが作ったのか知らなかったんですよ。全部私が作ったと思っていたんです。

だから「今回はこちらのバナーが良かったですね。今後はこういうデザインを増やしていきましょう!」とアドバイスしてくれたわけです。

私はそれを聞きながら、「いや、その反応が良かったやつ、全部AIが作ったんですけど……😅」と思っていたんですよね。

後から伝えると、担当者もちょっと言葉に詰まった感じでした。

でもね、単にAIに負けたという話ではありません。なぜAIのバナーが良くて、私のバナーは反応が悪かったのか? そこを分析してみたんです。

なぜAIのバナーが勝ったのか?

一番反応が良かったAIのバナーは、ものすごくシンプルでした。

大きく表示されていたのは「経費削減」といったキャッチコピー。その横に商品の写真が少しあって、商品名が書かれている程度。本当にそれだけなんです。

一方、私が作ったバナーは「キャンペーン実施中!」「こんな特典があります!」「期間はいつまで!」といった情報をいろいろ入れていました。

作っているときは文字が多いと思っていませんでした。キャンペーンなんだから、内容をちゃんと伝えないといけないと思っていたんですよね。

でも並べて比較して、すぐ気づきました。

私のバナー、文字が多すぎる!

しかも、何を一番伝えたいのか分かりにくい。ただし、単純に文字が少なければ良いという話ではありません。もっと重要な違いがありました。

私は「売りたいこと」を伝え、AIは「お客さんが気になること」を伝えていた

今回の広告は、まだその商品を知らない人たちにも届く広告でした。商品を購入しようと思っている人だけが見るわけではないんです。

皆さんがSNSやYouTubeを見ているとき、何か商品を買おうと思って見ていますか? 多くの場合、何となく見ているんじゃないでしょうか。

そんなとき「キャンペーン実施中!」という広告が表示されたら、「ふーん、何かキャンペーンやってるんだ」ぐらいかもしれません。

そもそも商品を知らないし、欲しいとも思っていない。いくらお得でも、自分には関係ないと思ってスルーしてしまうんですよね。

ところがAIのバナーは「経費削減」という言葉を大きく表示していました。

今回の商品は企業向けのBtoB商材。経営者や経理担当者であれば、経費削減という言葉に関心を持つ人も多いですよね。

「おっ、何だろう?」と思ってもらえれば、そこからクリックにつながる可能性があります。

私の広告は「売り手が伝えたいこと」を書いていた。AIの広告は「お客さんが興味を持つこと」を書いていた。

今回の結果を分析して、私はそう感じました。もちろん広告の成果には配信対象や掲載場所などの要因も影響するので、AIが作ったから勝ったと断定できるわけではありません。

広告は一瞬で興味を持ってもらわなければいけない

普段スマホでSNSを見ているとき、広告が表示されるたびにじっくり読んでいますか? 読まないですよね?

パッと見て自分に関係なさそうだったら、そのままスクロールしてしまう。広告が目に入るのはほんの一瞬なんです。

その一瞬で「あ、これ自分に関係あるかも!」と思ってもらわなければいけません。

文字がたくさんあると、何が言いたいのか瞬時に理解できない。私の広告はまさにこれだったと思います。

広告バナーの役割は、商品をすべて説明することではなく、まず興味を持ってもらうこと。 詳しい説明はクリックした先のLPで読んでもらえばいいんです。

今回の敗北から学んだ、反応が取れるバナーの作り方

STEP1:誰に見てもらう広告なのかを考える

まずはターゲット。商品をすでに知っていて購入を検討している人と、まったく知らない人では響く言葉が違います。

商品を知っている人なら「期間限定20%OFF!」が効果的かもしれません。でも知らない人なら「年間の経費、もっと減らせませんか?」の方が興味を持ってもらえるかもしれません。

STEP2:ターゲットが反応する言葉を探す

経営者なら「経費削減」「売上アップ」「人手不足解消」などに関心があるかもしれません。大切なのは売り手が伝えたい言葉ではなく、お客さんが普段から気にしている言葉を使うことです。

STEP3:伝えることを一つに絞る

あれも伝えたい、これも伝えたい。そうやって詰め込むと結局何も伝わらなくなります。一番伝えたいことを一つに絞り、パッと見ただけで理解できるようにする。今回私が一番反省したところです。

STEP4:シンプルで分かりやすいデザインにする

キャッチコピーは大きく、画像は必要なものだけ、文字の量はできるだけ少なく。ただしシンプルなら必ず売れるわけではありません。ターゲットに重要な情報が瞬時に伝わることが大切です。

STEP5:複数のバナーを作ってテストする

もし私が作った広告だけを出していたら、今回の発見はありませんでした。複数パターンを作ってテストし、結果を分析して改善する。これが広告運用の基本ですね。

なお、クリック率だけでなく、最終的な問い合わせや購入などの成果も確認する必要があります。

AIに勝てなかった私が、これからAIをどう使うか

今回AIに惨敗しましたが、これから広告制作を全部AIに任せようとは思っていません。

実は今回、AIにターゲットの心理や広告が見られる場面まで詳しく指示したわけではないんです。それでもシンプルで分かりやすいバナーが出来上がりました。

AIが学習した広告制作のパターンがうまく働いたのか、たまたま今回のターゲットに合ったのかは分かりません。

でも、AIが作った広告でも十分に良い成果を出せる可能性があることは分かりました。

これからは私がターゲットや訴求ポイントを考え、AIにも複数のデザインを作ってもらう。そして人間が作ったものと一緒にテストする。

AIと人間のどちらが優秀かを競うより、AIを使ってどう成果を上げるかを考える方が大切ですよね。

広告だけじゃない!SNSやチラシにも使える考え方

今回の話は広告バナーだけではありません。Instagram、Facebook、LINEの投稿画像や紙のチラシにも同じことが言えると思います。

誰に見てもらいたいのか? その人は何に興味を持っているのか? どんな言葉なら目を止めてくれるのか? そして、それをいかにシンプルに伝えるか。

特にSNSでは何となくスクロールしている人の指を止めてもらわなければいけません。画像に何でも書くのではなく、一番伝えたいことを目立たせる。詳しい内容は本文やLPで説明すればいいんです。

まとめ:AIに惨敗して、改めて気づいた広告の基本

いや〜、今回は本当に勉強になりました。

普段クライアントには「情報を詰め込みすぎない方がいいですよ」「ターゲットに伝わる言葉を使いましょう」なんてアドバイスしている私が、自分で作るとできていなかったんですからね😅

分かっていることと、実際にできることは違いますね。

広告バナーは、商品を説明する場所ではなく、お客さんの興味を引くための入口なんです。

伝えることを一つに絞る。お客さんが反応する言葉を使う。パッと見ただけで理解できるようにする。

AIに負けたのは悔しいですが、それ以上に得るものが大きかったですね。

皆さんも広告バナーやSNSの画像を作るときには「この画像を見た人は、一瞬で自分に関係があると思えるだろうか?」と考えてみてください。

ということで、今回の勝負はAIの圧勝でした! でも、次は負けませんよ!(笑)

それでは、また!

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